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二人のパブリック・エネミーNo.1 [映画]

ジョニー・デイップ、マリオン・コティヤール、クリスチャン・ベールと
主役級を揃えた、マイケル・マン監督作品「パブリック・エネミーズ」を
ブルーレイにてレンタル。
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いや、カッコ良いですこの三人。
綺麗すぎるぐらいの映像とクリアな銃声に実在感を与える演技は文句なし。
しかし、同監督の「マイアミバイス」でも思ったのですが
多分劇場で観ていたなら、そのスト―リの微妙なヒーロー性に
かなり辟易していたのは想像に難くありません。
逃亡中のジョン・デリンジャーの美しさになんとも言えない
冷めた感情が湧いてしまい、最後まで感情移入することができませんでした。
ガンアクションにも、ちょっと出来すぎた感じが否めません。

実はtwitter上で、とある方から勧められて、数週間前にフランス映画の
「パブリック・エネミーNp.1」を拝見したのですが、あまり期待せずに
見始めたのに、ヴァンサン・カッセル演じるジャック・メスリーヌに
ぐんぐん惹きこまれて行く自分に驚きました。
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脇を固めるヴァンサンに勝るとも劣らない奇才?!
「007 慰めの報酬」でも非常にインパクトがあった
マチュー・アマルリックと、「クリムゾン・リバー」や「ゴシカ」の監督でもある
マチュー・カソヴィッツの演技にも惚れ惚れしました。
カソヴィッツは、実は「アメリ」の憧れる男性役も演じています。

後編にはいる頃にはジャック・メスリーヌにすっかり感情移入してしまい、
ラストでは蜂の巣にされたBMW5verの中で息を引き取る姿に
なんとも言えないせつなさを感じました。

時代なのでしょうか?ジャック・メスリーヌが射殺された
実際のニュース映像をYouTubeでみることが可能で、
それはまるで映画の続編のようです。

後日「クリムゾンリバー」でジャン・レノが演じるピエール・ニーマンス警視は
このメスリーヌの射殺現場に居合わせた設定であると教わり、
なんとも言えないフランス映画の深遠さに、
今更ながら心が震えた次第です。
前後篇2枚のDVDを鑑賞するのは少し努力が必要ですが、
FOXはじめとする海外ドラマとは別次元の
大人のエンタテイメントとしておススメいたします。

あ、二人のマチュー、通称Wマチューは本当に素晴らしい
役者さんなので、ヴァンサン含めこれからも要チェックですよ(笑)
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